桃井藤夫(ももい ふじお) 虎 ♂ 野口の通う空手道場の師範。 大柄でパワフルな体躯と額に走った傷跡のために、夜道で出会った女性は大抵早足で逃げる。 ちなみにその傷は十数年前、自分の素手で割った瓦の上でコケて付いたもの。 大らかで細かいことは気にしない性格。 野口とは小学生の頃入会してからの師弟関係で、家族ぐるみで付き合いをしている。 野口のことは実の親以上に可愛がっており、他の練習生の手前、ひいきなどはしないが 酔うと周囲が呆れるほどに野口のことを褒め立てる。 ラーメン屋を経営する兄と同居しており、食事は7割がラーメン。 道場が休みのときは自主トレ、自主トレが一息つくと兄の手伝いをする。 ブックスシートンは野口が勤める前からしばしば利用しており、よく店長に声をかけられ じろじろと足先から耳の先まで見つめられるがその真意は分かっていない。 彼女募集中。好みのタイプは「子どもを3人以上産んでくれそうな人」。 |
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桃井桐夫(ももい きりお) 虎 ♂ 藤夫の兄。 中華の名店や本場中国で修業した過去があり、その腕は確か。 名前にちなんで「桃太郎」という名のラーメン屋を経営しているが、看板に桃が描かれているだけで 店内には桃太郎を連想させるような装飾は一切ない。 弟よりものんびり屋で、年齢的に考えた方がいいと言われる結婚にも焦っていない。 その一方でしたたかな面もあり、弟の恥ずかしいエピソードは全て頭に入っていて いつでも引き出すことが出来る。 兄弟揃って甘党で、3つ入りの菓子を買ったときはジャンケンで取り分を決める。 健康のために特製手作り野菜ジュースを毎日飲んでいるが、一度飲んだ弟が 「もう目にしたくもない」とトラウマをこさえてしまうような味である。 抱き枕がないと眠れない。 |
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福澤雪成(ふくざわ ゆきなり) ライオン ♂ 世界的なスポーツ用品メーカー・LEOの代表取締役。 国内外を問わぬ出張が多いため家を留守にしがちだが、子どもたちには深い愛情を抱いている。 LEOを創設した先代取締役である父の意向により、若い頃は町工場や工事現場で地道な労働を経験している。 自身が苦労の多い人生を送ったがゆえに現在の地位を築けたことを自覚しており、 また人生の選択を狭めたくないという理由もあって、息子に会社を譲るという考えはない。 玄田とは父親の代から関わりがあり、狩賀とは高校時代からの腐れ縁。 大会社の取締役らしい落ち着きを持つ一方、子どものようにお茶目な面も持ち合わせる。 無類の酒好きで、焼酎・日本酒を一升ずつ、ワインを2瓶空けても翌朝ケロッと起きるほどのザル。 スーツの胸ポケットには常に家族の写真を収めたロケットをしまっている。 |
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福澤ゆきの(ふくざわ ゆきの) ライオン ♀ 福澤の妹。 県内有数の名門とされる女子高に通っている。 明るく活発な性格で、校外にも友達が多く頻繁に遊びに出かけている。 その天真爛漫な挙動と愛らしい外見から彼女をモノにしたがる男は多いものの、 本人が自身の恋愛に興味を持っていない上、登下校にはしばしばボディガードが付くために 男性と交際をするような日はまだまだ遠いと思われる。 (ボディガードに関してはゆきの自身必要ないと思っているものの、 少しでも体調が悪かったりすると強引に付き添われてしまうので半ば仕方がないと諦めている) 一番長く接してきた家族である兄のことを非常に慕っている。 兄の性癖を知らないため、兄のことが気になっている、もしくは美人・有能な女生徒を 片っぱしから兄の交際相手に薦めることに心を砕いている。 ウイスキーを酒であることに気付かず飲んでもシラフでいられるほどの父譲りの大ザル。 |
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玄田宗武(くろだ むねたけ) 熊 ♂ 福澤邸に仕える使用人。 使用人の子として福澤邸で生まれ育ち、幼い頃から父の仕事をする姿を見てきたため その仕事ぶりは流麗にして的確で、炊事・掃除・洗濯・庭の手入れからパーティの飾り付けまで手がける。 自身が紅茶党であるために、特に紅茶の種類・淹れ方について詳しい。 義務教育を終えるまでは近所の学校に通っていたが、卒業後は福澤家の敷地から出ることが少なく 電車にも乗ったことがないというある意味箱入り息子である。 穏やかで忠実な、いかにも執事という気風を漂わせる。 その一方で有事の際には冷静ながら俊敏な行動を取る大胆さも併せ持つ。 錫杖を用いた武術を得意とするが、狩賀を正気に戻す以外の目的に使うことはあまりない。 一人称は「私」あるいは「玄田」。 |
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狩賀作次(かりが さくじ) ヘビクイワシ ♂ 元々は医学博士の肩書も持つエリートだったが、院長を強請って院内に専用の研究室を作らせる、 本人の承諾なしに人体実験を行う、資金調達のために自分の羽根を開運グッズと称して売ろうとするなど 破天荒な行いが過ぎて病院を追い出されたところをかつての級友である福澤の父に拾われた。 現在は福澤邸と連なった第一研究所で商業的価値のあるなしにこだわらず様々な研究をしている。 人体の仕組みや薬物の作用などにエキセントリックなまでに関心を持っており、 気になったことを解明するためなら自分を実験台にすることもいとわない。 時にヒートアップし過ぎて「アギャッギャッギャッギャ」の哄笑と共に暴走することもあり、 そういったときは脇腹にある弱点を突くと悶絶した後落ち着きを取り戻す。 福澤の父曰く、これでも昔よりは丸くなったらしい。 手は羽毛に覆われているが、精密な人体構造スケッチを行えるほど器用である。 |
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弥生原透(やよいはら とおる) 兎 ♂ 男子高校に通う少年。 友人の紹介で知り合ったゆきのに想いを寄せており、いつかは二人だけで遊びに出掛けることを夢見ている。 あまり物事を深刻に考えない今時な性格だが、友達思いで根には熱いものを持っている。 六人兄弟に祖父母も加えた大家族に育ったため、狭い家にうんざりしている一方寂しがり。 喫茶店でウエイターのアルバイトをしており、時々こっそり授業をサボって働きに来ている。 同級生の浦安(亀獣人)とは小学校からの付き合いで、ゆきのを巡る恋のライバルでもある。 本人は気付いていないが福澤に狙いを付けられており、彼のアプローチをゆきのの兄と良好な関係を 築けていると喜んでいるが、実際のところゆきのとの距離が縮んでいるとは言い難い。 トレードマークは頭のバンダナ。何かしら頭に巻いていないと気が引き締まらないらしい。 |